あ!このくそばばぁ!(失礼)2005年08月20日

セミ
今日、明日と、地元町内会の盆踊り。小さな公園にやぐらを組んでこじんまりと踊る周りで、子供達の関心ごとはもっぱら「せみ」!下町とはいえ、コンクリートで固められた町中では、公園の土と木は蝉にとって命の営みの場所なんですなぁ。ほんと、かき氷の器に「蝉の抜け殻の佃煮」みたいにどっさり集める子は、踊りそっちのけで植え込みに入っていきます。そんな中、2時間の盆踊りの間に、「幼虫がお洋服を脱ぐ」(背中の亀裂から白い幼虫が出てくる)→「羽がぐちゃぐちゃ」→「白い羽がぴんっと張ってくる」(乾かしてるから、触っちゃだめよー!)という、一連の「蝉の変身」を観察できたのには驚き!あたくしも初めて見ました。うわぁ、きれいだねえ…と、みんなで真っ白な蝉を見上げていた時、同じ枝にくっついていた別の蝉の抜け殻を「ぷちっ」と引っ張った、どこぞのおばあちゃん。

ぷちっ!「あっ!!!」ぴゅーーーーーん、ぽてっ
(白い蝉が、反動で下に落っこちてしまった)

この、くそばばあ!!!!(心の叫び)

ど、ど、どこに落ちた!?ちょうちんの薄暗がりの中、必死に白い蝉を探す私。ああっ!踏まれるっ!小学生男子を「止まって!!!」と遮り、蝉を拾い上げ…ああ、よかった、羽はもう固くなっていて、今の落下でも変形しなかった。小学生男子「あ!さっきの蝉!ちょうだい!」「でも、まだ茶色くないから、あんまり触らないであげて。」「大丈夫!ちょうだい!」「木に戻そうよ」「ええ〜?じゃぁ僕が置いてくる!」というやり取りに振り向いた、さっきのおばあちゃん。

「なにやってんだよ、そんな白い蝉いじくりまわして!かわいそうだから木に戻してやんなっ」(けんか口調)

こ、こ、この、くそばばあ!!!(心の叫び)
貴様が落としたんじゃねえかっ!!!!…と、ここまで(喉を指差す)出かかったけども、「今、木に戻すんだよねー!」を小学生男子をくるっと方向転換しておばあちゃんに背を向けさせ、一緒に植え込みに蝉を戻しました。こんなウルサい中(※音頭と、和太鼓が鳴り響いている)、おばあちゃんと口喧嘩をするのも、いきさつを説明するのも面倒だしね。

ちなみにその間コッティーは、ドラえもん音頭を踊っておりました。(つまり子供そっちのけで蝉の観察をしていたあたくし…)