「僕の妻はエイリアン」2005年11月22日

僕の妻はエイリアン
今年9月に出たばかりの本。ずっと読みたかったので図書館に予約してあった。というより、図書館にはなかったのでリクエストしていたのだけれど、買ってくれたらしく、しかも希望者が多かったらしく、ようやくあたくしの順番が来たのだった。

通常の人間である「僕」が結婚した相手は「異星人の脳を持ち、地球人のふりをしている妻」だった。というのも、結婚して8年間、ずっと妻のことを「世間知らずで常識からはずれた行動を取るわがままで自己中心的な変わった人」だと思っていたら、実はそれが全部「高機能自閉症」という障害のなせるわざだった、という本。僕から見た二人の日常生活の「ちょっと困ったこと」とその繰り返しの様子がよくわかる。面白かったよ。興味ある方はどうぞ。

自閉症についていろいろな症状に診断がくだされるようになったのはつい最近のことのようで、この「妻」は現在30代後半というから、あたくしの周囲のあのヒトこのヒトと同じくらいの年齢だ。最近自閉症の本をほんの数冊読んだ限りでも、それくらいの年齢(30代40代)の大人で、「この症状、あの人にそっくり…」というのが多い。

学生時代の友人にも思い当たる人がいて、母に聞いてみると

「ああ、あの子、そうよ。あの子のお母さんから当時聞いたもの」

ええ。それならクラスの皆に公表してくれれば、いじめもなく(いじめられていた)皆でフォローしたかも知れないのに、と言ったら

「当時はそういう事にすごい偏見があったからね。担任の先生にも言ってなかったかもしれないね。」

だって。

そうだったのか。

時代の流れってもんですかね。このまま流れてもっとバリアフリーな環境が広がっていけばいいのだけれど。色々。

コメント

_ pinky ― 2005年11月24日 22:41

気になる本ですね。今度探してみます。

_ 「ぼくつま本」著者本人(マジ)です ― 2006年01月08日 10:40

本が出たら一休みできる…と思ってたら甘かった。妙~にバタバタ忙しくなり、コメント書くの遅くなってしまってすみません。本、読んでいただいてありがとうございました。

私もこの二冊目出版を機に初ブログに挑戦し、書き手の助っ人のみんな(一人はインコたち飼ってる)と、おろおろしながらやっています。実は、いまだにトラバの仕組みがわかんないのですが…今みなさんの感想を集めてるので、がんばってこの記事、トラバしてみます。

できれば気軽に遊びに来てくださいね。2006年が素敵な年になりますように。

_ 蒼牡丹のお久美 ― 2006年01月08日 11:43

あらぁー!レスありがとうございます。でもトラバできてません〜(笑)

本の紹介って難しいですね。あんまり内容を書いてもいけないし、オチを書いてもいけないし。

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