本日の事件簿2005年12月16日

バスに乗っていたんですよ。そしたら途中の停留所で、乗り込んできた乗客が運転士さんにいちゃもんを付け始めたわけですよ。

状況---
段差のある歩道から車道に降りてバスを待っている人がいたので、運転士が少し手前で停めつつ、車外向けのマイクで「もう少し前に停めますから、一段上がってくださーい」と言ったわけですよ。

それで逆切れですよ。

運転士さんは気に障る言い方もしていないし、危ないから歩道に上がれ、というのはもっともな事ですし。それで、乗り込んで来るなり、運転席のバーをがちゃっと開けて制服引っ張って「降りろよてめー!!」ですよ。乗客全員「はぁ?」てなもんですよ。

1、2分(運転士さんには長く感じられただろう…)降りろ、降りないともめていたら(その間、運転士さんは終止低姿勢)乗客の若いお兄ちゃん(よっ!かっこいい!!)が見かねて近づき「いい加減にしなさいよ、あんた!」「なんだとうっ!?」他のお兄さんも「アンタのおかげで全員迷惑してんだよっ大人げないっ!」「なんだぁ、貴様ぁ!」逆切れおやじ(※推定50台半ば)が小突いたら、そのお兄さんは背が高かったので、つり革の手すりにおでこをぶつけ、メガネが飛んだ!「あっ!!殴ったわねっ!」と下町おばちゃん。「(運転士)申し訳ありません、このバスはここで運行停止にさせていただきますので、後続のバスに…」「なに言ってんのよ、そんな奴、降ろしちゃえばいいのよ、運行停止になんかする事ないわよ!」「なんだとくそばばあ!」「誰がくそばばぁよ、くそじじいっ!!」ああ、そこからは大乱闘。

あ、そんな時こそ携帯電話。…と気付いたお久美。初めて110番なんてのをしちゃいましたよ。「今、バス停で…バス停で…ねえ、ここどこですかっ!(確認してから電話しろって…普段乗らない路線なもので…)」「○○区役所前よ!」(←周囲のおばちゃん)「あ、○○区役所前のバス停で、乗客が運転士にいちゃもんつけて、暴れて大変なんです!けが人も出てます(ちょっと大げさ)早く来てくださいっ!急いでっ!今すぐっ!!(必死)」

110番って、来るの遅いんですねえ…。一騒動二騒動あって、おそらくふと我に返った「逆切れおやじ」、「こんなバス乗れるかっ!」とかなんとか捨て台詞はいて、タクシーに乗って行っちゃった!「あっ!逃げたっ!!」(←おばちゃん)「逃げられちゃってどうすんのよ」いや、おばちゃん、あんなアブナイのを羽交い締めにしておくわけにもいかないじゃないですかぁ。そこへ、サイレン鳴らして左右両方向からやってきた2台のパトカー。「あんた達、遅いよっ!!」「交番から自転車で来た方が早いわよっ!!」とおばちゃんたちにののしられつつ(笑)事情聴取。確かに遅いよ、通報してから15分経過!!ですから。運転士さん、どつかれながらも、しっかりタクシーの会社とナンバープレートを控えていて、さすが冷静ですねぇ!冷静じゃないのはこっちで、あ!写真撮っておけばよかった!と後悔。でもほら、こういう時に限ってカメラ故障してるしさ!報道カメラマン(誰がだ)失格だわよ。え?ケータイのカメラ?だってほら、昨日のシーの写真でデータ満タンになっちゃってて撮影できないしぃ〜(ますますカメラマン失格)。

その後、後続バスが来て、あたくし達は乗り込んじゃったので、この事件がどうなったのかの顛末はわからず。気になるぅ〜。後続バスの中では、今の出来事を確認しあうように話出す、おばちゃんおじちゃん達。妙な一体感がうまれた、妙な空間でした。